私は子供のころから歌ったりピアノを弾いたり、時には空想の世界をはちゃめちゃな方法だけど、作曲してみたり、とにかく音楽で遊ぶことが大好きでした。大人になった今も、音楽は私の一番の「愉しみ」であり、気持ちが落ち込んだ時には親密に対話してくれる大切なパートナーです。知の塊である先人たちが残した素晴らしい作品たちは、限りなく挑戦し続ける原動力となっています。一つの事に夢中になると、「もっと知りたい、もっと上手になりたい!」そんな気持ちが縦横無尽に広がり、世界を広げます。それは音楽から歴史へ、文学、美術の世界へ、時には数学の世界へ…。物事は一つでは完結しません。そして人が大好きな私は、なんとも楽しく深い世界を皆と共有したくなる。これが私の演奏活動と教育活動の源となっています。
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音楽への愛情は、一生の宝もの。
小島千加子 Chikako Kojima (pf)
<音楽歴>
愛知県立芸術大学音楽学部ピアノ専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。在学中より度々渡米し、A.スクリャービンの孫弟子で世界的ピアニスト、名教師でもあるヴィタリー・マルグリス氏の元でも研鑽を重ねる。またフランスMoulin d’ande音楽祭ではディーナ・ヨッフェ、パーヴェル・ネルセシアン各氏に師事。これまでに多数のリサイタル、オーケストラとの協奏曲共演等ソリストとしての活動のほか、室内楽奏者としても精力的に活動、各種リサイタルの共演ピアニストも務める。2017年よりMusicasa Tsuchikaneアンサンブルシリーズを開始。テーマに基づくプログラムとアカデミックでありながら親しみやすい解説を交えたコンサートは毎回好評を得ている。現在はベートーヴェンのピアノとヴァイオリンのためのソナタ、ピアノ三重奏曲全曲演奏のシリーズを展開中。またMusicasaTsuchikaneサロンを会場にミニコンサート企画も行う。2020年2月にはユーフォニアムの小寺香奈氏と「こどもといっしょにゲンダイオンガク~みんなでいろんな〔おと〕をみつけよう~」を企画・開催。作曲家、ピアノ、ユーフォニアムで新しいスタイルのこども音楽会を提案した。これまでに伊藤仁美、宮田俊雄、松本総一郎、大西愛子、ヴァディム・サハロフの各氏に師事。古楽理論、ソルミゼーションを辻康介氏に師事。日本ソルフェージュ研究協議会正会員。
<教育歴>
2010-2021年、愛知県立芸術大学非常勤講師としてソルフェージュ教育に携わった。この間、大学の授業研究の一環として東京藝術大学、東京音楽大学、国立音楽大学、エリザベト音楽大学への授業視察へ参加し、各大学での多様なソルフェージュ教育を学んだ。それをきっかけに、実際の楽曲から従来のソルフェージュ的要素を学ぶ、フランスのフォルマシオン・ミュジカルや、ハンガリーのコダーイ・メソッド、イギリスの英国王立音楽検定(ABRSM)、ドイツの音楽教育等、世界のメソッドや教育事情の研究を始め、以後自身の大学での授業や個人でのピアノ、ソルフェージュのレッスンにおいてその手法を独自に織り交ぜたレッスンスタイルを確立する。
Musicasa Tsuchikaneから広がる『音環』
Musicasa Tsuchikaneでは、通常レッスンに加え、特別講師をお招きした講座、勉強会も不定期開催しています。また、ツチカネサロンでのコンサートや、一般ホールでのコンサートの企画など、多様な音楽の「愉しみ」を皆様と共有する活動を行っております。
<Musicasa Tsuchikane主催・協力企画>
【ツチカネサロンにて】作曲家西尾洋先生の「こども即興・楽典クラス」、「こどもといっしょにゲンダイオンガク~みんなでいろんな’おと’をみつけよう~」コンサート開催。こどものもっとも身近にある「おもちゃ」を使って演奏するために作曲された作品を演奏したり、みんなで色んな音をみつけながらアンサンブルしたり、今までにない新しい形のこどもコンサートです。
【コンサート企画】アンサンブルシリーズとして、現在はベートーヴェンの室内楽シリーズを定期開催中です。